2012年3月21日水曜日

能登ライフ体験ツアー

一昨日〈3月19日〉、金沢大学里山里海アクティビティーの活動が穴水で実施されました。
能登の文化に興味を持つJICA〈青年海外協力隊〉帰国隊員と大学生〈金沢大学及び金沢
学院大学〉総勢11名が参加しました。

午前中は、穴水町字鹿波にお住いの道坂一美さんのお宅で里山体験です。
道坂さんは、石川県職員を早期退職した後、ご自分の山を開いて家を建て、環境に負荷が
かからない範囲で酪農業〈牛・豚・ヤギ〉を営んでいます。

これが、道坂さんのお宅の玄関です。



これが、放牧場から眺めたご自宅の全景です。


まず、ヤギの乳搾り体験です。
しっかり絞らないとヤギが暴れます。


道坂さんの奥さんの指導の下、その絞ったヤギの乳でチーズを作りました。


別動隊は、近所の山へフキノトウを採りに行きました。


道端に沢山のフキノトウです。


近所のおじさんの山でも採らせていただきました。
一面にフキノトウです。

みんな、一生懸命です。


短時間のうちに、2箱採りました。
おじさん、ありがとうございました。
後で「フキノトウ味噌」を作ります。


帰り道、道坂さんが、山の至る所に自生している「ヒサカキ」の枝を切って、皆に運んでもらい
ました。 何に使うかは後のお楽しみです。


家の傍の里山探検です。
この辺一帯は、道坂さんの山です。


道坂さんが、何かを見つけたようです。


これは、何でしょう?
「キクラゲ」です。


これは、春蘭です。
山の至る所に自生しています。
春蘭の花は、「おひたし」や「テンプラ」にして食べます。
生でも食べれます。


先ほど山から切ってきた「ヒサカキ」は、実はヤギの餌でした。
ヤギの大好物です。 「ヒサカキ」に群がってきます。


すごいでしょう!


こちらは、ヤギ小屋に入って、ヤギとの「ふれあい体験」です。
ヤッケを頭から被るのは、ヤギに髪の毛を食べられないようにするためです。


「うわ~、かわいい~...。」


「わあ~~、鼻をなめられた~!!」
「私の鼻は、餌じゃないよ~...。」


「何を見ているの?僕にも見せてよ。」とヤギも一緒に覗き込む...。


「僕も立って見よう...。」と、ヤギも人間と一緒な気になっています。
本当に人なつっこいヤギたちです。


ヤギとの触れ合いが終わり、皆で奥さんのお手伝いをして作った昼食です。
さっき絞ったヤギの乳で作ったチーズも皆でいただきました。


昼食の後は、道坂さんが考えた「環境に負荷をかけない酪農業」について説明をしてもらい
ました。 皆、熱心に聞いています。


午後は、河端勝男さん〈穴水町字岩車〉の牡蠣棚で、水揚げ作業体験です。
穴水は、里山と里海が隣接している稀有な場所です。

「う~ん、簡単にいかないな...、こんなはずじゃなかったが...。」


「うわ~、こうして揚げるの...、へえ~...。」

「私たち、これから牡蠣を1個1個分けま~す。イエ~イ!」


河端さんから、「岩ガキ」の説明を聞いています。
勉強熱心な大学生です。


作業が全て終わった後は、待ちに待った「交流会」です。
先ほど、自分たちで水揚げした牡蠣を炭火焼して食べます。
「もう、食べきれないほどいただきました...。」
「満腹で~す!!」


最後に、全員の集合写真です。
ちよっと右に寄っているのは、オートシャッターの所為です。

午前中お世話になった道坂さんにも交流会にお越しいただきました。
大学生は、道坂さんから午前中の話の続きを聞いたりしながら、いい刺激を受けた様子でした。


交流会の後は、河端さん宅と拙宅に分かれて泊まっていただきました。
拙宅では、能登ワイン〈ロゼ〉を楽しんでいただきながら、1時間ほど会話を楽しみました。
では、おやすみなさい。

2012年3月18日日曜日

田舎時間の活動「牡蠣の水揚げ作業」

去る3月10日〈土〉~11日〈日〉、NPO法人田舎時間の活動が穴水を舞台に実施されました。
今回は、穴水版:活動53回目で、東京から8名、名古屋から1名、石川県庁職員4名の参加
でした。
田舎時間の活動〈穴水版〉は、2004年5月に第一回の活動を開始してから今年で9年目を
迎えようとしています。

今回の活動は、河端勝男さん〈岩車:68才〉のお宅の牡蠣の水揚げ作業と養殖作業で、6年
ほど前から恒例となっている作業です。

「牡蠣イカダ」を設置してある入り江は、鏡のようです。

入り江の入口方向です
入り江の奥を写しました。


いよいよ牡蠣の水揚げ作業の開始です。
今回は、テレビの密着取材〈MRO〉もあり、作業には一層力が入りました。


船が傾いていますが大丈夫です。〈馬場さん、心配いりませんよ...。〉
平井さん頑張ってください...。


水揚げした牡蠣をハンマーで軽く叩いてバラします。


バラした牡蠣を、1個1個丁寧に分けます。


これが、分ける道具です。
刃のない小さな鉈のようなものです。


次は、新たな班の作業です。
3班に分けて乗船してもらいました。


参加者のインタビューです。
田邊さんも笑顔で答えています。


中村さんの希望で、イカダの「浮き」に乗ってもらいました。


このイカダは、「岩ガキ」を養殖してるイカダです。


水深7~8mのところに、このように吊り下げてあります。


これが「岩ガキ」で、4年経っています。 
「岩ガキ」は、夏に収穫しますが、「真ガキ」とは大きさが全然違います。


今日は、水揚げ作業の他に、牡蠣を吊るしてあったロープの手入れも行いました。
ロープに付着している貝殻などを、ゴムのハンマーで叩いて取り除きます。


小寒い中、皆もくもくと作業をしています。


手入れしたロープは、水洗いしてから、吊るして干します。


作業が終わったら、いよいよ交流会の始まりです。
河端さんの納屋が会場です。


先ほど自分たちで水揚げした牡蠣を、炭火で焼いて食べます。


どうですか? この美味しそうな牡蠣は...。


これはジャンボです!


これが何だか分かりますか?


「いさざ」です。
3~4cmの大きさで、今の時期に海から川へ遡上してきます。
「いさざ漁」は、この時期の穴水町の風物詩となっています。


食べ方は、「卵とじ」や「すまし」にする他、このように生きたまま醤油をつけて食べる
「おどり食い」があります。
山岸さんは、何の抵抗もなく食べました。


岡本さんは、「え~、これ食べるの...?」
結局、食べれませんでした。


中村さんは、「え~、複雑...、どうしよう...。」


次は、「モズク」の「貝焼き」です。
「イシルを薄めた汁」で「シャブシャブ」して食べます。
このモズクは、内海で採れる「絹モズク」で、絹のように滑らかです。


交流会は、午後11時半まで大変な盛り上がりでした。
その後、若者たちは会場を家へ移し、午前3時半まで語り合ったそうです。
エネルギーがあり余っています。

翌日は、岩車漁港で、昨日に引き続きロープの手入れをしました。
下の写真は、河端さん宅前から岩車漁港を眺めたところです。


次は、沖合の眺めです。
沖合と言っても、内海で出口が見えませんが...。
湖のように穏やかな海です。


皆、もくもくと作業しています。


「皆、二日酔いしてないのかなあ...?」
「いや、やや一人、二日酔いかな...?」


昼過ぎまで作業した後、昼食です。


今回も本当にお疲れ様でした。

ところが、問題発生です。
能登空港で到着便を待っていたのですが、何と、強風のため着陸できず、羽田へ
引き返してしまいました。
今期の欠航3回目となってしまいました。

急遽、小松空港まで、杉本さんと譲君が送って行きました。
お疲れ様でした。