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2012年2月14日火曜日

農家レストラン「きりしま」

去る2月12日〈日〉、石川県穴水町上中の「上中集会所」で、恒例となっている、農家レストラン「きりしま」の開店〈一日のみ〉と蕎麦打ち体験教室が開催されました。

この催しは、古くから地域の親睦を図るための一環として、地域の皆さんがこの地域で栽培されている蕎麦を打って食していたものを、一般の方にも召し上がっていただこうと「上中ふるさとづくり地域協議会」が企画しているものです。

メニューは、「そば御膳」〈蕎麦・おにぎり・香の物〉限定100食のみです。
食材は、全て地域で収穫されたものを使っています。


会場の「上中集会所」

「そば御膳」は、「暖かい蕎麦」、「おにぎり2個」、「手作りコンニャク」、「漬物」〈ミョウガ・キュウリ・ダイコン・ハクサイ・ナス〉です。

使用している器は、全て代々各家に伝わっている「輪島塗」です。
今でも大切に保管・使用されています。


輪島塗の器に盛られた「そば御膳」

一般の方のほか、地域の親戚の方なども訪れ、ほのぼのとした温かい交流の場ともなっています。

食事会場

賄は、地域の婦人会の皆さんです。
やはり、地域を支えるのは、ご婦人です。
お疲れ様です。

台所での作業風景

今回の会場となっている「上中集会所」のある場所は「上中」ですが、通称この地域一体を「四村」〈よむら〉と呼んでおり、「四村」は、「上中」のほか、「大角間」「桂谷」「越渡」の3集落を合わせた「4つの村」の総称です。

四村では、今回の「農家レストラン」の他、地域起こしとして、休耕田を利用し、平成元年から「能登峨山キリシマツツジ」の栽培に取り組み、5月の展示即売会〈ゴールデンウィークに開催〉をピークに町内外からのお客さんで賑わっています。

この四村地区は、現在、地域起こしが成功した地域の一つに数えられていますが、穴水町で過疎化が最も進行している地域の一つでもあり、今後、これまでの取り組みをいかに維持していくかが課題となっています。

その他、この地域は、蛍鑑賞の絶好地としても知られています。
以前、「NPO法人田舎時間」の活動で、「蛍に襲われる村体験」と銘打って蛍鑑賞を実施したことがあります。

5~7月にかけて、「能登峨山キリシマツツジ」と「蛍」鑑賞に是非お越しください。

2012年1月28日土曜日

目から鱗〈うろこ〉の講義

昨日午後4時から約1時間半にわたり、能登町宮地「春蘭の里」で、農家民宿を営む皆さん約20名が、熊本大学文学部総合人間学科:徳野貞雄教授の講義に聞き入りました。
〈私も、春蘭の里実行委員会の多田喜一郎さんから案内があり同席しました。〉

内容は、農村の過疎が進行する原因を明確にし、いかに農村を存続させるかというもので、今まで私が考えたこともない視点が沢山あり、本当に「目から鱗」の講義でした。
その視点の一つに、「人が先か、職場が先か?その押さえどころが大事では?」があります。

今後も農村の過疎対策について様々な角度から検討し、この豊かな奥能登を存続させたいと願っています。
皆様の視点をお聞かせいただければと思います。

講義をする徳野教授
講義が終わった後、農家民宿「春蘭の宿」〈多田喜一郎さんの家〉で、北陸農政局の方、多田さん、私の4名で、深々と雪が降る中、一杯飲みながら11時過ぎまで徳野教授のお話をお聴きしました。

徳野教授〈左〉と多田さん〈右〉