2012年2月19日日曜日

スザーン・ロスさん宅訪問

今日は、輪島へ用事があったので、途中、1ヶ月ぶりぐらいでスザーン・ロスさん宅へ寄りました。
スザーンさんご一家は、4人家族でイギリス人です。

家へは、細い橋を渡り、山道を300mほど歩きます。


まず橋を渡ります
川に沿って、山道が続きます。
いい景色です。

家への道
足元に注意し、どんどん進みます。
この景色はいかがですか?
もうすぐです。


家への道
いよいよ、アトリエが見えてきました。
その奥に住宅があります。

アトリエ
木立の中に住宅があります。

住宅

富山県高岡市から、林 暁さんご一家が遊びに来ていました。
林さんは、富山大学芸術学部の教授で、5年程前に一度、バーベキュをご一緒したことがあり、
私も一緒に昼食をご馳走になりました。

この頃、こんなに大勢で食事をするのはめずらしいと思い、食事風景を撮影させてくださいとお願いしました。

左側が林さんご一家〈4名〉/中央からハナ、ジャズミン、クライブさん、スザーンさん

使っている食器は、当然ですが全てスザーンさん作の漆器です。
ご覧のように、日本人より日本的です。

ご飯と具沢山の汁です

ただ、上に載せてある白いものはチーズです。
ここがちょっと日本的ではないように思いますが、じゅうぶん美味しかったです。
ご馳走さまでした。




食事の後は、林さんが持ってきたチーズケーキとロールケーキをいただき、スザーンさんご一家と集合写真です。
後ろの壁には能面や扇子が飾ってあり、やはり日本的です。

スザーンさんご一家と居間にて

次に、スザーンさんのアトリエをご紹介します。
ここは以前、牛小屋として使われていたそうですが、約12年前に現在のアトリエとして整備しました。


アトリエ外観

玄関には、イギリスから取り寄せた陶器製の表札があります。

アトリエ表札

玄関から見たアトリエの内部です。
土台と柱は栗の木で、カーブがかかった松の梁は、ダイナミックで趣があります。
5年前の能登半島地震にもビクともしませんでした。
すごいです。



左側の部屋は、作業場です。
古いタンスが配置されており、やはり日本的です。



右側の部屋は、展示室となっています。



スザーンさんご一家は、日本に来て約25年になりますが、日本人よりも日本の文化を大切にしています。

後日、スザーンさんの作品をご紹介させていただきますのでお楽しみに...。

2012年2月18日土曜日

ダイコン掘り

今朝は、家の前で12cmくらいの新雪がありました。
午後になって晴れ間が戻ってきましたので、裏の畑へ行きダイコンを掘ることにしました。
こんもりと両サイドが小高くなっていますが、この下にダイコンを活けてあります。
積雪は、30cmぐらいです。

雪に覆われた裏の畑

昨年末に漬物などに使った後、残ったダイコンをそのままにしておくと霜や雪で傷みますので、集めて土を被せておきます。
こうしておくと、春まで、いつでも必要な時に新鮮なダイコンを食べれます。
これは、掘り起こしたところです。

一山掘り起こしたダイコン

毎年、自家用だけでは食べきれませんので、親戚などにもお裾分けします。
田舎では、どの家でも自家用の数倍の量を栽培し、都会へ出ている子供や親戚などへ宅配することが常となっています。
その他、田舎では、自分の家で採れた野菜や海で採れた魚・モズクなどを隣近所へ裾分けしたり、逆に頂いたりすることが日常的に行われています。


大きいダイコンは長さ40cmぐらいです

次は、ダイコンを雪の上に置いて写しました。

足が5本のダイコン

右のダイコンは長さ40cmぐらいです

持つのは大変なので、スノーダンプに乗せて家まで運びます。
家まで約40mほどです。

スノーダンプで運びます

洗ったダイコンは、自家用と親戚へのお裾分け用です。
では、行ってきます。

2012年2月16日木曜日

詩吟の練習

今日は、「詩吟」の練習日でした。

昨年9月から「穴水吟詠会」で「詩吟」を習っています。
「穴水吟詠会」の会員は現在8名で、「穴水町さわやか交流館プルート」を会場に、毎月第一及び第三木曜日の午前9時半~11時半に開催しています。

会場の「穴水町さわやか交流館プルート」:「プルート」は冥王星です

「プルート」外観:夕方に撮影しました

「穴水吟詠会」の設立発起人は高田伸一さん、ご指導くださっている方は上野一雄さんで、お二人とも穴水町役場OBで私の大先輩です。
役場現役当時、お二人が詩吟をしているとは全く知りませんでした。

今日は、「松前城下の作」〈作者:長尾秋水〉と「赤馬が関を過ぐ」〈作者:井形霊雨〉の2題を練習しました。

高田さんからお誘いがあった時、「私は、音痴で歌は全くだめです。」とお断りしたのですが、高田さんから「詩吟は音痴は関係ない。自分の普通の音感で歌えばいい。大丈夫。」と言われ始めました。

ところが、始めてみて皆さんの上手なこと...。
私は今、「詩吟も音痴は関係ある」と思っています。〈笑い〉

「穴水吟詠会」メンバー:今日は1名欠席でした

会場の「穴水町さわやか交流館プルート」は、のと鉄道「穴水駅」の道路向かいにあります。
「穴水駅」は、鉄道では能登半島最北端の駅です。

のと鉄道「穴水駅」

「穴水町さわやか交流館プルート」は、今から5年前〈平成19年3月25日〉に発生した能登半島地震により公民館・図書館が倒壊したため、地域の防災拠点・災害時の避難場所のほか、公民館・図書館・児童館機能を備えた施設として、昨年10月にオープンしました。

夕方、子供たちの賑やかな声が外まで聞こえていました。


2012年2月14日火曜日

農家レストラン「きりしま」

去る2月12日〈日〉、石川県穴水町上中の「上中集会所」で、恒例となっている、農家レストラン「きりしま」の開店〈一日のみ〉と蕎麦打ち体験教室が開催されました。

この催しは、古くから地域の親睦を図るための一環として、地域の皆さんがこの地域で栽培されている蕎麦を打って食していたものを、一般の方にも召し上がっていただこうと「上中ふるさとづくり地域協議会」が企画しているものです。

メニューは、「そば御膳」〈蕎麦・おにぎり・香の物〉限定100食のみです。
食材は、全て地域で収穫されたものを使っています。


会場の「上中集会所」

「そば御膳」は、「暖かい蕎麦」、「おにぎり2個」、「手作りコンニャク」、「漬物」〈ミョウガ・キュウリ・ダイコン・ハクサイ・ナス〉です。

使用している器は、全て代々各家に伝わっている「輪島塗」です。
今でも大切に保管・使用されています。


輪島塗の器に盛られた「そば御膳」

一般の方のほか、地域の親戚の方なども訪れ、ほのぼのとした温かい交流の場ともなっています。

食事会場

賄は、地域の婦人会の皆さんです。
やはり、地域を支えるのは、ご婦人です。
お疲れ様です。

台所での作業風景

今回の会場となっている「上中集会所」のある場所は「上中」ですが、通称この地域一体を「四村」〈よむら〉と呼んでおり、「四村」は、「上中」のほか、「大角間」「桂谷」「越渡」の3集落を合わせた「4つの村」の総称です。

四村では、今回の「農家レストラン」の他、地域起こしとして、休耕田を利用し、平成元年から「能登峨山キリシマツツジ」の栽培に取り組み、5月の展示即売会〈ゴールデンウィークに開催〉をピークに町内外からのお客さんで賑わっています。

この四村地区は、現在、地域起こしが成功した地域の一つに数えられていますが、穴水町で過疎化が最も進行している地域の一つでもあり、今後、これまでの取り組みをいかに維持していくかが課題となっています。

その他、この地域は、蛍鑑賞の絶好地としても知られています。
以前、「NPO法人田舎時間」の活動で、「蛍に襲われる村体験」と銘打って蛍鑑賞を実施したことがあります。

5~7月にかけて、「能登峨山キリシマツツジ」と「蛍」鑑賞に是非お越しください。

2012年2月12日日曜日

牡蠣の水揚げ作業と炭火焼

今日午前8時半から、金沢大学地域創造学類1年生の皆さん9名〈他に引率:佐川教授と水口さん〉が、NPO法人田舎時間の活動に協力していただいている河端勝男さん〈石川県鳳珠郡穴水町岩車〉のお宅で、牡蠣の水揚げ作業の体験をしました。

河端さんが作業内容の説明をした後、早速、船で牡蠣棚へ向かいます。

引率の水口さん〈金沢大学地域連携推進センター〉と河端さん


牡蠣棚の遠景です。
波静かな入り江にあります。

右奥に見えるのが「穴水マリーナ」です

いよいよ近づいてきました。

これは1年牡蠣の棚です:今回の水揚げは奥の棚です
早速、水揚げ開始です。
このような巻き上げ機で引き上げます。

巻き上げ機の作業風景

水揚げした牡蠣は、ハンマーで軽くたたいて一個一個バラします。

牡蠣棚に横付けして作業します

次に、バラした牡蠣を選別します。
牡蠣に付着して、小魚・ナマコの子供・アメフラシの子供など様々な生き物が一緒に上がってきます。
ワア~これ何?

水揚げが終わったところで、一年牡蠣の生育状態を確認することにしました。
このように一年牡蠣が所狭しとロープで吊るされています。

来年の出番を待つ一年牡蠣

一年牡蠣の生育状態を、河端さんが説明します。
小雪が舞い散る中、金沢大学の皆さんは、熱心に河端さんの説明を聞いています。
「先生、質問はいいから早く終わりましょう...。」などとは誰も思いません。

一年牡蠣の棚にて
さらに勉強は続きます。

河端さん宅の一間をお借りして、石川県水産総合センター普及指導課:鮎川課長さんから、「穴水湾におけるカキ養殖」について説明していただきました。
穴水湾は、背後に森が広がり、そこから多数の河川が流れ込むため、栄養分が豊富で牡蠣養殖に適した海域となっているとのことでした。
里山・里海の恵みに感謝です。

鮎川課長さん〈左奥〉の講義:河端さん宅の座敷にて

講義が終わり、さあ、いよいよ牡蠣の味見タイムです。
先ほど自分たちで水揚げした牡蠣を炭火焼でいただきます。
殻は、牡蠣剥きナイフで開けます。
「ワア~大きな牡蠣!」

大きい牡蠣でしょう!

「さあ、私たちも食べましょう...。」
「早く焼けないかなあ...。」
「え~、これ、どうして食べるのかな...。」

早く食べたい3人

牡蠣は食べきれないほど、沢山いただきました。
牡蠣の合間に「自家製コンニャク」をいただきます。

全員の食事風景

続いて、「カキフライ」「牡蠣ご飯」。
そして最後に、採れたてのモズクで「モズクの粕汁」。
「ご馳走様でした!!」
大満足の昼食でした。

モズクの粕汁を召し上がっているところ
佐川教授曰く、「来年も来ていいですか...?」

河端さん「快諾!」でした。

2012年2月11日土曜日

ユネスコ世界無形文化遺産「あえのこと」

今日午後2時から輪島市三井町で、ユネスコの無形文化遺産である「あえのこと」が執り行われました。

この「あえのこと」は、農家が先祖代々から「田の神様」に稲作の豊穣祈願と収穫への感謝の気持ちを込めて行ってきた「田の神様まつり〈あえのこと〉」を、農家であるとないとにかかわらず「食への感謝」という今日的意義を含めて、広く伝承していくために、2009年12月5日に、茅葺庵三井の里「旧福島邸」を会場に、「田の神様まつり三井町実行委員会」が実施しているものです。

今日の「あえのこと」は、昨年12月5日にお迎えした「田の神様」を田へ送り出すものです。
それでは、「あえのこと」をご覧ください。

「あえのこと」が執り行われた茅葺民家:「旧福島邸」

 まず、神棚から「田の神様」をお呼びいたします。

「田の神様」をお呼びしているところ

次に、「田の神様」を茶の間へご案内し、「甘酒」を召し上がっていただきます。

「田の神様」が甘酒を召し上がっているところ:お二人おいでます:お姿が見えますか?

次に、お風呂を使っていただきますが、「田の神様」はお目が不自由なため、敷居や段差のところは常に注意をしていただくよう声をかけながらご案内いたします。

お風呂の後は、料理を召し上がっていただきます。

「田の神様」に料理の説明をしているところ

「田の神様」にお酌もします。

「田の神様」にお酌をしているところ:「田の神様」が見えますか?


「田の神様」がご退出された後の、食事会場の全景です。

「田の神様」のお席〈二席〉と料理

「田の神様」を田へとご案内し、田へお帰りいただいているところです。

「田の神様」をお送りしているところ

 「田の神様」は、常に田におられ、稲作の豊穣を司っておられます。

「田の神様」が鎮座している田んぼ:今年は雪が深いです