2012年2月11日土曜日

ユネスコ世界無形文化遺産「あえのこと」

今日午後2時から輪島市三井町で、ユネスコの無形文化遺産である「あえのこと」が執り行われました。

この「あえのこと」は、農家が先祖代々から「田の神様」に稲作の豊穣祈願と収穫への感謝の気持ちを込めて行ってきた「田の神様まつり〈あえのこと〉」を、農家であるとないとにかかわらず「食への感謝」という今日的意義を含めて、広く伝承していくために、2009年12月5日に、茅葺庵三井の里「旧福島邸」を会場に、「田の神様まつり三井町実行委員会」が実施しているものです。

今日の「あえのこと」は、昨年12月5日にお迎えした「田の神様」を田へ送り出すものです。
それでは、「あえのこと」をご覧ください。

「あえのこと」が執り行われた茅葺民家:「旧福島邸」

 まず、神棚から「田の神様」をお呼びいたします。

「田の神様」をお呼びしているところ

次に、「田の神様」を茶の間へご案内し、「甘酒」を召し上がっていただきます。

「田の神様」が甘酒を召し上がっているところ:お二人おいでます:お姿が見えますか?

次に、お風呂を使っていただきますが、「田の神様」はお目が不自由なため、敷居や段差のところは常に注意をしていただくよう声をかけながらご案内いたします。

お風呂の後は、料理を召し上がっていただきます。

「田の神様」に料理の説明をしているところ

「田の神様」にお酌もします。

「田の神様」にお酌をしているところ:「田の神様」が見えますか?


「田の神様」がご退出された後の、食事会場の全景です。

「田の神様」のお席〈二席〉と料理

「田の神様」を田へとご案内し、田へお帰りいただいているところです。

「田の神様」をお送りしているところ

 「田の神様」は、常に田におられ、稲作の豊穣を司っておられます。

「田の神様」が鎮座している田んぼ:今年は雪が深いです

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